バックナンバー:011年1月
リビングや洋間に置けるもののほか、和室に合うものなどさまざまなタイプがあります。宗教色は薄く、自由にお祀りできるデザインが特徴になっています。材質もウオールナット、メープル、チークなどが多く用いられ、他の家具と調和が図れる点も特色のひとつです。
唐木仏壇、金(塗り)仏壇の伝統仏壇に対して、現代の住環境にマッチしたインテリア性の高い仏壇を家具調仏壇と呼んでいます。インテリア仏壇、現代仏壇、モダン仏壇、都市型仏壇などといった呼称もあります。
身内だけでゆっくりと故人を送ることができます。これが家族葬の最大のメリットと言えるでしょう。楽で低価格なお葬式が家族葬ではなく、少数の身内だけでゆっくり故人と向き合いたい、そんなニーズに応えるのが家族葬なのです。
前述したように家族葬も一般の葬儀と同じように進行するのが一般的です。通夜・葬儀も通常通りに行われます。通常の通夜・葬儀と違う点は参列者がいない、あるいはごく少数だということです。このため、その対応などで気を使うことがありません。
もうひとつの誤解は家族葬イコール無宗教葬という捉え方です。もちろん、無宗教で行うケースもあるでしょうが、一般的には僧侶などの宗教者を招いた通常の形がとられます。ただ、どのような形で行うのかは喪家の判断になりますので、参列する方はどのような形で行うのかを事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
ただ、これは式に参列しない人への挨拶であって、参列する人は別です。
家族葬では参列者の数が少なくなりますので、むしろ香典はやや大目に
包んだほうが喪家の負担の軽減につながります。
家族葬について誤った認識を持っている方も少なくないようです。そのひとつが香典を持っていかないという話です。家族葬は近親者やごく親しい人などの限られた人だけが参列しますので、そのほかの方には「勝手ながら近親者のみで行いますので、ご会葬もお供物も辞退させていただきます」と挨拶することになります。
家族葬の本来の目的は家族や親しい人だけで故人をゆっくりとお見送りすることにあります。親戚や近隣の人など、お付き合いのある方にこの点を理解していただくことが肝要です。その理解が得られないと感情的なしこりを残すことにもなりかねませんので、事前にその旨を電話などで伝えておくとよいでしょう。家族葬=家族以外にはお知らせしないで済む葬儀、などとは考えてはならないのです。
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