カテゴリー:お墓・供養
古来中国では、生前にお墓を建てることが長寿を授かる縁起の良いことと
されていました。古書にも「寿蔵」「寿穴」「寿堂」などと書かれており、秦の始皇帝をはじめ歴代の皇帝は皆寿陵墓を建てています。
生きているうちにお墓を建てる人が増えています。これを寿陵(墓)
あるいは生前墓と呼びます。見たことのある人も多いと思いますが、朱色で名前や戒名が刻まれているお墓が寿陵です。民間の霊園では最近、申込者の多くが生前にお墓を求めていると言われています。
墓地を確保したら次は墓石の購入です。まず、予算を決め、石材店や仏壇・仏具店など墓石の注文を受け付けている店に見積もりを依頼します。
民間霊園や寺院霊園では石材店が指定されている場合が多いので、その
場合は指定店に見積もりを依頼することになります。そして、見積もりと
予算を勘案し、墓石の材質や加工法などを調整してゆくことになります。
また、最近では生前にお墓を建てる人も増えてきました。生前に建てるお墓のことを「寿陵」と言います。遺族のことを考え、生前にお墓を用意して
おけば安心だという他に、これは節税対策にもなるものです。というのは、お墓には相続税や固定資産税などがかからないからです。もし、遺族が遺産の相続を受けた後でお墓を建てるとなると、相続税を引かれた後でお墓を
建てることになります。しかし、生前にお墓を建てておけば、お墓を建てた費用分だけ相続税のかかる遺産が減っているので節税対策になるのです。
お墓を建てる時期に関しては厳密な決まりはありません。経済的な条件などが許せばなるべく早く建てたほうが良いでしょう。しかし、慣習として納骨は四十九日や百力日、月忌、一周忌などの法要の時に行うことが多いよう
です。
良い墓地を求めるには情報収集が重要です。まず、広告や情報誌、パンフ
レットなどを集めて、よく検討します。そして、予算や希望の場所などを
ある程度決めたら、墓地販売の窓口になっている石材店などに相談するのが良いでしょう。
民間霊園などでは、無料の霊園見学会を行っているものもあります。
希望する霊園を絞ったら、こうした見学会に参加して実際の霊園を見ておくことが大切です。
墓地の購入は一般の土地の購入とは異なるものです。墓地の購入とは「永代使用権」の取得を意味するものだからです。「永代使用権」とは、子孫などがその墓地を継承する限りにおいて使用権が連続するというもので、継承者のいない墓地は、法律に定められた手続きによって墓地の運営者にもどされます。また、最近では有効期限付きの墓地もでき、それらの多くは契約の
期限を過ぎたり、最後に行った納骨から一定の期限が過ぎたら無緑化しないように納骨堂や永代供養墓に合祀されることになっています。
立地環境で述べた通り、墓地は緑に囲まれ、静寂で陽当たりの良い場所に
あるのが理想的でしょう。その方が気持ちよく落ち着いて静かにお墓参りができるからです。しかし世の中にはこれとは別に、良い相の墓と悪い相の墓があり、良い相のお墓を建てると幸せになり、悪い相のお墓を建てると不幸になると考えている人もいます。これを墓相と言います。これを信じるか
信じないかは個人の自由ですが、あまり振り回されるのはどうかと思いますし、少なくとも仏教に墓相の良し悪しといった考え方はまったくない、
ということは言えます。
墓地・霊園の管理体制は墓地を選ぶ際の重要なポイントの一つです。
水くみ場はきちんと用意されているのか、共用部分の管理・清掃は
行われているのかなどです。車でお墓参りに行くなら、駐車場は十分に
確保されているのかもチェックする必要があります。さらに、線香や花の
売場があるかなどのサービス面も選択条件に含まれるでしょう。
一般的に大規模な霊園ほど、サービス面はしっかりしていることが多い
でしょう。しかし、この場合、霊園と個人の関係は事務的なものになりがちです。小規模霊園や寺院墓地の場合には、霊園側と個人がある程度は親密な関係になることも期待できます。
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